自宅で作れるフレンチ？ ムニエルの定義やおすすめのソースを紹介！

ムニエルとはどんな調理方法？

はじめにこちらの項目では、フレンチ料理のムニエルとはどのような調理方法の料理なのかについて、詳しく解説していきたいと思います。ムニエルの定義について知りたい方や、よく勘違いされるソテーとの違いを知っておきたい方は、こちらをしっかり読み進めていきましょう。

ムニエルの定義

ムニエルとはフレンチ料理の一種であり、フランス語で「製粉業者」や「粉屋」という意味を持っています。ムニエルという料理は魚を使用したものに限定されており、野菜や肉を使用した料理はムニエルと呼ばれることはありません。ムニエルの調理方法は名前の通り「粉（小麦粉）」を使ったもので、魚に小麦粉をまぶしてバターで焼き上げるものになっています。

バターで焼き上げた後の魚はカリカリの食感となっており、さまざまなソースに合う料理となるのです。また、使用する魚に決まりはなく、好きな魚とソースを組み合わせる料理となっています。本場のムニエルはレモンやパセリを添えるのみのシンプルなものが多いのですが、季節の野菜をたくさん添えるなどのアレンジを加えてもおいしくいただけるでしょう。

ムニエルとソテーの違い

フレンチ料理にはムニエルに似た調理方法として「ソテー」がありますが、ソテーはフランス語で「跳ぶ」という意味となっており、食材を短時間加熱する調理方法のことを指します。ソテーはムニエルとは異なり、魚だけではなく肉や野菜で調理することもありますので、耳にする機会が多い調理名となっているのです。また、ムニエルに似たフレンチ料理に、「ポワレ」と呼ばれる深い鍋で蒸し焼きにする調理方法もあります。

ムニエルに適している魚は？

続いては、ご自分で本格フレンチに挑戦する際に気になる、ムニエルに適している魚の種類をご紹介していきたいと思います。ムニエルにはクセの少ない白身魚が使用されることが多く、一般的には「舌ヒラメ」「タラ」「マダイ」などが適しているとされています。

それぞれの特徴としては、舌ヒラメは身が柔らかくて淡白の中にも旨味があるため、バターとの相性が非常に優れています。タラはムニエルで使用される魚としては定番中の定番で、家庭でも簡単に入手できますし、クセがないため子供でもおいしく食べられます。マダイは白身魚の中では少し値段が高いですが、脂肪分が少なく旨味が濃厚ですので、贅沢なムニエルを作りたいときにおすすめの魚となっています。

また、ムニエルにはサケを使用することもあります。サケの身は赤いのですが実は白身魚の仲間です。サケでムニエルを作る場合はサーモンを使用するよりも、サケを使用した方がさっぱりとした味わいになるのでおすすめになります。

簡単にできるムニエルの作り方

ムニエルの下処理はとても簡単で、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭きとった魚に、塩とコショウを軽く振っておきます。その後フライパンにバターをひいて完全に溶けたら、小麦粉をまぶした魚を弱火でじっくり焼いていきましょう。このとき強火にするとバターが焦げてしまいますので、火加減には注意が必要です。

両面にしっかり焼き色が付いたら、すぐに皿に取るのではなく網などを使用して、油をしっかりと切っていきます。ここで油を落とすことでカリカリとした食感のムニエルになりますので、必ずひと手間をかけるようにしましょう。また、小麦粉を魚にまぶしていくタイミングはできるだけ火にかけるギリギリに行うほうが、おいしくカリっと仕上がるコツになります。

ムニエルに合うソースは？

本格フレンチのムニエルはシンプルな添え物だけの場合が多いのですが、ソースを合わせることでより魚の旨味を引き出しますので、自宅でムニエルを作るときにはソースにもひと手間かけると格段に本格的になります。

タルタルソース

タルタルソースはムニエルに合わせるソースの中でも一番人気があり、子供から大人までがおいしく食べられるソースです。市販のタルタルソースを使用しても問題ないですが、アレンジとしてアボカドなどを加えてみてもおいしくいただけます。

ビコットソース

「ビコットソース」は見た目もおしゃれで、上品なムニエルを作りたいときにおすすめのソースとなっています。作り方はとても簡単で、オリーブオイル・タマネギ・トマト・酢を合わせたものを冷蔵庫でしばらく寝かすだけです。このソースは冷蔵庫で保存可能で、一度作っておくとサラダにかけるなどいろいろと活用できます。

まとめ