ミシュランの評価について！ フレンチ以外もミシュランガイドに掲載される？

ミシュランガイドとは？

ミシュランガイドとは、レストランなどの格付けを行うガイドのことを言います。ミシュランガイドが始めて発行されたのが1900年で、すでに100年以上の歴史のあるグルメガイドブックです。現在では世界的に有名なミシュランガイドですが、ミシュランガイドの発行元は実はタイヤメーカーなのです。

タイヤメーカーがなぜグルメガイドを発行？

グルメガイドとタイヤメーカー。何も繋がりがなく、何故タイヤメーカーがグルメガイドを発行したのか不思議に思う方も多いことでしょう。そもそもミシュランガイドは、料理好きに向けた雑誌ではなく、ドライバーに向けた雑誌として発行されていました。1900年当時はまだまだ車が発展しておらず、車の故障なども多くありました。
そんな状況で創業者のミシュラン兄弟は、いろいろな人がもっとドライブを楽しんでもらうための雑誌として、ミシュランガイドを発行することにしました。そのため、発行当初は車の情報を掲載しながら、ドライブを楽しんでもらえるようにドライバー向けにレストランの紹介をしていました。これがタイヤメーカーのミシュラン社がミシュランガイドを発行するに至った経緯です。

ミシュランガイドでレストランの格付けを始めたのはいつから？

現在のミシュランガイドはただお店を紹介するだけではなく、星〇個でお店の格付けを行っています。しかし、上記でご紹介したように、始めはドライバー向けにレストランを紹介することが目的だったため、始めから格付けを行っていたわけではありません。
それでは、いつから格付けが行われるようになったのでしょうか。それは1923年からです。しかし1923年の段階ではまだ星〇個といった格付けではありませんでした。現在の格付けスタイルの星〇個を始めたのは、1931年からです。1923年の段階では、全体的な評価として優れているお店には黒い星を付けていました。
そこからドライバーだけではなく、グルメ通もミシュランガイドを手に取るようになり、グルメ雑誌として知られていく中で格付けのスタイルが変化して、現在の星〇個で格付けをするスタイルになりました。

ミシュランの評価について

ミシュランの評価は、主にミシュラン社の調査員の調査によって決められます。調査員はミシュラン社員として働いているため、フルタイムで稼働して給料もしっかり支給されています。そんなミシュランの調査員は、公平な評価を下すために、お店に素性を明かさずに匿名調査員として来店します。
そして調査員の調査やさまざまな情報を元に、お店の評価を行います。評価にはいくつかの種類があり、有名な星の評価では、最高の評価が星3個で、星2個、星1個になるにつれて評価が下がっていきます。といっても、星1個でも付けば十分に優れたお店として認定されています。
次に注目したいのがビブグルマンマークです。ビブグルマンマークが付いているお店は、3,500円以下で食べられるおすすめのお店に対して付けられています。またミシュランの評価を満たしているお店には、ミシュランプレートが付与されます。
また快適度についての指標もあります。スプーンとフォークが描かれたマークが快適度を表しており、マークが多いほど快適なお店ということになります。また快適度のマークは、レストラン以外にも、旅館やホテルに対しても付与されているのです。

フレンチ以外にもミシュランの審査員は来る？

フランスのミシュラン社で発行されたミシュランガイドですが、もちろんフレンチ以外の料理の評価も行っています。最近ではB級グルメの代表格であるラーメン店までもミシュランガイドに掲載されていて、料理全般を対象としています。

ミシュラン以外の格付け

ミシュランガイドは世界で最も有名なグルメガイドですが、ミシュランガイド以外にもグルメガイドは存在します。ミシュランに次いで有名なのが「ザガットサーベイ」。ザガットサーベイは、ミシュランとは異なり、一般の利用者によるアンケート方式で評価していますので、世間一般的な評価を知ることができます。
そんなザガットサーベイは、ニューヨークで発行されるようになり、現在では世界各地の都市でも発行されています。もちろん日本でも発行されていて、東京版、京阪神版があります。

まとめ