フランス料理っていくらかかるの? 店によって異なる値段とその理由を紹介

フランス料理っていくらかかるの? 店によって異なる値段とその理由を紹介

特別な日に食べたい料理として挙げられるもののひとつにフランス料理があります。気軽に入店できないようなフランス料理店では、支払う金額に不安を覚える人も多いかと思います。
お財布の中身を気にすることなく料理を堪能するために、今回はフランス料理の値段の目安、そもそもなぜフランス料理は高いのかという点についてご紹介します。

リーズナブルなフランス料理の値段

フランス料理のコースの値段はピンからキリまでさまざまです。比較的カジュアルなフランス料理店なら、コース料理で3,000~10,000円程度といった値段で楽しむことができます。コースで8,000円程度のものを選んだ場合、そこへお酒を追加し合計20,000円程度用意しておけば間違いないでしょう。

フランス料理のコースでは、どのような料理が提供されるのでしょうか。まず、料理の前に食前酒(アペリティフ)があります。その後、コース料理の始まりとして前菜(アペタイザー、アンティパスト、アントレ、オードブルとも)が出てきて、順番にスープ、魚料理(ポワソン)、口直しのシャーベット(ソルベ)、メインディッシュの肉料理(ヴィアンド)、デザート(デセール)がサーブされます。そして、最後にコーヒーもしくは食後酒(ディジェスティフ)で締めるのが一般的なコース料理の流れです。

カジュアルなお店の多くではリーズナブルな価格を実現するために、コース料理の品数を絞る、素材に比較的身近なものを使うという方法をとっています。他にもお店によっては、前菜やデザートの種類を減らす、魚料理と肉料理を両方ではなくどちらか選択する、ソルベやスープを省略するといった方法をとっている場合もあります。たとえ高級店に比べて品数が少なくとも、フランス料理店独特のゆったりとした雰囲気の中で料理を楽しめれば満腹感を得ること間違いなしです。

高級フランス料理の値段

コース料理を20,000円以上で提供しているお店は、いわゆる高級フランス料理店です。2人で合計10万円ほどみておくと安心です。三ツ星シェフとして名高いジョエル・ロブションによる「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」(恵比寿)では、ディナーなら20,000~45,000円のコースなどが提供されています。また、ジョエル・ロブションの他店舗ではお子様ランチのコースが3,000円もしくは6,000円で提供されています。

多くの高級店では、飲食代の他にサービス料が5~15%程度別途加算されます。サービス料とは、チップとは異なるもので、リネンのクリーニングやアメニティの用意などに充てられています。もしそういったお店でグラスを破損したり、クロスにソースのシミを付けてしまったりしたとしても費用を請求されることはありません。

また、カジュアル店と高級店の料理の違いとして、高級店ではコースの前に「アミューズ」が出ることがあります。アミューズとは日本料理でいう先付けにあたるもので、カナッペやキッシュ、スプーン料理などが一般的です。コース料理から外れたアミューズはシェフの遊び心やこだわりが見える一品といえます。他にも、高級店では調理過程それぞれに担当している料理人がおり、ブーランジェによる自家製パン、パティシエによるデザート、チーズが数種類から選べることもあります。

フランス料理は飲み物によって金額が変わる

フランス料理店では、コース料理とは別に、頼むお酒の種類や量によってトータルで払う値段が変わってきます。フランス料理店ではまず、料理の前に食前酒(アペルティフ)をすすめられます。たいていはシャンパンのグラスで1,500円程度になります。アルコールが飲めなければ、その旨を伝えれば問題ありません。その場合、代わりにガス入りミネラルウォーター(炭酸水、スパークリングウォーター)やミネラルウォーターを注文することができます。炭酸水は、日本人になじみがあるペリエの他にもサン・ペレグリーノやバドワが用意されていることが多いです。また、頼めば無料のお水(レギュラーウォーター)が出てくる場合もあります。

次に、ワイン選びです。お店によってワインリストは異なりますが、ボトルなら10,000円を中心に、7,000~30,000円、高いものなら50,000円程度というのが一般的です。フランス料理にはワインがよく合います。ワインを楽しむことを見越して、余裕をもった予算を設定しましょう。

高いお店には高いだけの理由がある

フランス料理は宮廷料理を起源としているため、高級な食材、手間のかかる調理法をもって完成する料理です。彩り豊かで目で見て楽しめるだけでなく、胃の調子を整えてくれる体に良い前菜、時間と手間と技術を要するソース作りなど、値段に見合った質の高い料理なのです。

高級店は、さまざまな理由により値段が高くなっています。高級店の給仕スタッフは立ち振る舞いや距離感、タイミングを見計らったサーブなど、非常に動きが洗練されていて、食事や会話の邪魔になることがありません。またワインに関する知識が豊富なソムリエが常駐し、料理との相性や客の好み、希望の値段に合わせたワインをおすすめしてくれます。そのワインも豊富な銘柄を取り揃えていたり、ワゴンから好きなデザートを選べたりと、高級店には高級ならではの納得のサービスがあります。ちなみに、高級店によっては、ホストのメニューにしか値段が記載されていないという気遣いをしているお店もあります。ホスピタリティひとつとっても、高級店には値段が高いだけの理由があるのです。

店によって価格差が大きいフランス料理は、思いつきで店に飛び込むのはリスクが大きいため、事前に飲食店の公式HPでコース内容やおおよその価格帯をつかんでから行くことをおすすめします。飲食店のレビューサイトにも、おおよその価格帯が掲載されています。レビューの中には、実際に飲食した内容や支払った金額が書かれていることもありますので、参考にしてみると良いでしょう。ちなみに、ランチの時間帯ならディナーの半額程度でコース料理が提供されていることも多いです。もし気になるお店があるなら、まずはランチで様子をみてみるのも良いかもしれません。ランチなら、肩肘張らずに高級店の味を楽しむことができます。

まとめ

今回は、フランス料理の値段について簡単にまとめました。参考になったでしょうか。横浜でフランス料理を楽しみたい人は、桜木町駅から徒歩2分の「lemidi ルミディ」にお越しください。5,400~7,500円で選べるコース料理は予約限定で、お客様お一人おひとりのためにじっくり丁寧にお作りしています。名物フォアグラ料理や渾身のお肉料理、鮮度抜群のお魚料理をぜひご堪能ください。